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アイアンが左に曲がる・巻く原因とは?正しいフックの直し方を解説

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イメージ図 by ゴルフクラブインサイツ

ゴルフの悩みの中でも特に多いのが、アイアンショットで左に曲がる、巻く、いわゆるフックの症状です。「アイアンが左に曲がる・巻く原因」で検索される方の多くが、ラウンド中に突然ボールが左に飛ぶ現象に悩まされているのではないでしょうか。フックは単にミスショットとして片づけられがちですが、実際にはグリップ、フェースの向き、スイング軌道など、さまざまな要素が関係しています。

中でも「左に巻く原因」として多くのゴルファーに共通するのが、インパクト時にフェースが過剰に閉じてしまうことや、インサイドアウト軌道が強くなりすぎてしまうことです。さらに、ストレートフックする、つまり真っすぐ出たボールが急激に左に曲がる現象は、より深刻なフックの症状とも言えます。

また、捕まりすぎる シャフトや、ライ角・クラブバランスの不適合もフックを誘発する原因のひとつです。アイアンショットにおけるフックは、スイング中のちょっとした動作やクラブ選び次第で簡単に起こります。

本記事では、アイアンが左に飛ぶ原因を明確にし、実践的な対策や直し方を丁寧に解説します。記事内では「インサイドアウトはなぜダメなのか?」といった基本から、「理想的なスイング軌道」「スイングで1番大事なことは何か?」までを網羅し、誰でもフック改善に役立つ情報をまとめています。悩みを解決し、安定したアイアンショットを手に入れましょう。

 

≡記事のポイント

✅アイアンが左に曲がる・巻く主な原因とメカニズム
✅フックやストレートフックが出る具体的な動作の特徴
✅グリップ・スイング・クラブ選びによるフックの対策と直し方
✅フックを防ぐための理想的なスイング軌道や体の使い方

アイアンが左に曲がる・巻く原因と考えられる基本要素

・左に曲がる(フックする)原因はどこにある?
・ストレートフックする時のチェックポイント
・捕まりすぎるシャフトが原因のケース
・インサイドアウトはなぜダメなのか?
・理想的なスイング軌道は?の正解
・スイングで1番大事なことは何か?

左に曲がる(フックする)原因はどこにある?

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アイアンショットが左に曲がる、いわゆるフックが発生する主な原因は、インパクト時にクラブフェースが左を向いていることにあります。多くのゴルファーは、無意識のうちにフェースが閉じた状態でインパクトを迎えてしまうことで、ボールに過剰なフック回転がかかります。すると、意図せずボールが左に大きく曲がり、狙った方向から大きく外れてしまうのです。

ここで重要なのが「なぜフェースが左を向いてしまうのか」という点です。代表的な要因として、まずグリップの問題が挙げられます。ストロンググリップと呼ばれる握り方は、インパクト時にフェースが閉じやすく、特に初心者やスライスを恐れるゴルファーが多用しがちです。また、手首の返しすぎ(リストターンの過剰)もフックの原因のひとつです。インパクトの瞬間に手首が過剰に回転してしまうことで、フェースが意図せず左を向きます。

さらに、スイング中の体の動きも見逃せません。体の回転が不足し、インパクト付近で下半身や上半身が止まってしまうと、手だけでボールを打とうとする「手打ち」の状態になりやすくなります。これにより、フェースの開閉が強調され、結果的にフックを生む原因となります。

実際、これらの問題が複合的に絡み合っている場合が多く、単純に「フェースが閉じているからフックする」と考えるだけでは対策が難しい場合もあります。グリップ、手首、体の回転、それぞれのバランスが取れてはじめて、まっすぐ飛ぶアイアンショットが実現します。したがって、左に曲がる原因はひとつではなく、スイングの基本動作全体を見直すことが必要です。

 

参考資料:
フックってなんだ?フック(チーピン)が起こる原因と解決策を解説

 

ストレートフックする時のチェックポイント

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ストレートフックとは、ボールが真っすぐ出た後に急激に左へと曲がる球筋を指します。これは、一般的な引っ掛けとは異なり、初速はターゲット方向へ飛んでいくものの、その後強く左へと曲がってしまうのが特徴です。この現象が出ている場合は、以下のポイントを重点的にチェックするとよいでしょう。

まず、フェースの向きとスイング軌道の関係性です。ストレートフックが発生しているとき、多くはインサイドアウト軌道が過剰になっているケースが目立ちます。通常、インサイドアウト軌道は軽いドローを打つ上で有効ですが、軌道が強くなり過ぎるとボールに過剰なフック回転がかかりやすくなります。フェースが閉じた状態でこの軌道を通ると、真っすぐ飛び出してから大きく左へと曲がるボールになります。

次に確認したいのが、手首の動きです。特にインパクトゾーンで手首が過剰に返ると、フェースが急激に閉じてしまいます。スイングの途中で無意識に手首が返っていると、インパクト直後にフェースが左を向き、結果として強いストレートフックを生む原因になります。

また、体重移動や下半身の動きも重要な要素です。インパクト時に下半身が止まり、上半身や手先だけでボールを操作してしまうと、フェース面が不安定になり、フックが助長されやすくなります。インパクト直前・直後に下半身がしっかりターゲット方向へ回転しているかもチェックポイントです。

これらの確認を通じて、自身のスイングで何が原因になっているかを客観的に把握することが、ストレートフックを改善する第一歩となります。特に、手首やフェースの動きに頼らず、体全体で振る感覚を養うことが重要です。

 

捕まりすぎるシャフトが原因のケース

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アイアンで左に曲がる原因の中でも意外と見落とされやすいのが「シャフトの影響」です。捕まりすぎるシャフトを使用していると、適切にスイングをしているつもりでも自然とフェースが返りやすくなり、フックを誘発してしまいます。

特に注意が必要なのは、柔らかすぎるシャフトや軽すぎるシャフトです。このようなシャフトはインパクト時に「しなり戻り」が強く出るため、意図せずフェースが左を向きやすくなります。初心者や非力なゴルファーは「ボールを捕まえやすいから」という理由でこのタイプのシャフトを選びがちですが、スイングが安定してきた中級者以上の場合、逆にフックの原因となるケースが増えます。

また、クラブ全体のバランス(スイングバランス)が軽すぎる場合も同様に、手先での操作が増え、手首の返りが強くなってしまう傾向があります。重めのシャフトを選ぶことで、自然と体主導のスイングができるようになり、手首の余計な動きを抑える効果も期待できます。

ただし、重すぎるシャフトを選んでしまうと、今度はスイングスピードが落ちたり、振り遅れが原因で逆にスライスやプッシュアウトが出やすくなるデメリットもあります。自分のヘッドスピードや体力に合わせた適切なスペック選びが必要です。

このように考えると、シャフトは単なるクラブの一部ではなく、フックやスライスといった球筋に直接関係する重要な要素です。スイング改善だけでなく、道具選びの見直しもフック改善には欠かせません。

 

インサイドアウトはなぜダメなのか?

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インサイドアウト軌道そのものが必ずしも悪いわけではありません。しかし、インサイドアウトが強くなりすぎることで、アイアンショットが左に巻くフックボールを生む大きな原因となってしまいます。これを理解するためには、まずインサイドアウト軌道がどのような状態かを把握する必要があります。

インサイドアウトとは、スイング中にクラブがボールに対して内側から入り、インパクト後に外側へ抜けていく軌道です。一般的に軽いドローボールや、ボールをしっかり捕まえるためには、このインサイドアウト軌道が有効とされています。しかし、インサイドアウトが強調されすぎると、スイングパスとフェースの向きのギャップが広がりすぎてしまいます。このギャップが大きくなると、ボールに強いフック回転がかかり、意図しない左への巻き込みが発生します。

また、インサイドアウトが過剰な場合、多くは右肩や右腰が下がり、下半身の動きが制限された状態でスイングをしてしまっています。この姿勢では、インパクト直前で手元が必要以上に下から出てくるため、フェースが過剰に閉じる動きが生じやすくなります。その結果、インパクト時にフェースが左を向き、強いフックを発生させてしまうのです。

もちろん、軽度のインサイドアウトであれば、球筋をコントロールしやすく、狙ったドローを打つためのテクニックにもなります。しかし、フックが止まらない、左へのミスが頻発している場合は、過剰なインサイドアウト軌道が原因である可能性が高いです。体の傾きやバックスイングの取り方も含めて、スイング軌道を適正に修正することが求められます。

 

理想的なスイング軌道は?の正解

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アイアンショットにおいて理想的なスイング軌道は「インサイドイン軌道」または「ややインサイドアウト軌道」とされています。インサイドインとは、クラブヘッドがスイングプレーンの内側から入り、インパクト後も再び内側に抜けていく最も自然で安定した軌道です。

この軌道であれば、フェース面がターゲットに対してスクエアに当たりやすく、左にも右にも極端に曲がりにくいショットを打つことができます。一般的にプロゴルファーや上級者は、このインサイドイン軌道を基本として、状況に応じて軽いドローやフェードを打ち分けています。

一方で、過剰なインサイドアウトやアウトサイドインは、どちらもアイアンショットにおいては安定性を欠く原因となります。インサイドアウトが強すぎるとフック、アウトサイドインが強すぎるとスライス、あるいは引っ掛けが発生しやすくなります。そのため、初心者や中級者は、まずは「インサイドイン軌道」を目指すことが大切です。

この軌道を実現するには、アドレス時の姿勢やバックスイングの取り方がポイントとなります。体の正面でクラブを始動させ、テークバックではクラブが過剰に内側に引きすぎないよう注意しましょう。インパクトからフォローにかけては、クラブヘッドが自然と内側に戻るようなイメージで振り抜くと、正しいインサイドイン軌道が身に付きやすくなります。

ただし、インサイドイン軌道は形だけを真似しても習得は難しいです。体の動きや回転がしっかりできていることが前提になります。むやみにクラブヘッドの軌道だけを変えようとするのではなく、全身を連動させたスイング作りを心がけましょう。

 

スイングで1番大事なことは何か?

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アイアンショットで最も重要な要素は「体全体の回転を使ったスイング」を行うことです。多くのゴルファーがフックやスライスなどのミスに悩む原因は、手打ち、つまり腕や手首だけでクラブを操作してしまっている点にあります。これでは、フェースの開閉やクラブの軌道が安定せず、再現性の高いショットは実現できません。

体の回転を使ったスイングでは、下半身から順にエネルギーを伝えていく動きが基本となります。テークバックでは右股関節にしっかり体重を乗せ、トップからダウンスイングにかけては左股関節への体重移動を行いつつ、腰・胸・肩の順に体をターゲット方向へ回していきます。この動きによって、クラブが適切な軌道を描き、フェース面も自然にスクエアに戻るのです。

さらに、体の回転を使うことで、手首の不必要なローテーションやリストターンを抑える効果もあります。これにより、フックやスライスといった左右のミスが格段に減少します。また、体を使ったスイングは飛距離の安定にもつながり、ラウンド中のショット精度が大きく向上します。

一方で、体を使ったスイングを意識するあまり、無理に力を入れすぎたり、体の動きが早すぎたりすると、逆にミスの原因になることもあるため注意が必要です。特に初心者の場合、急に大きく体を回そうとするとバランスを崩しやすくなります。最初はコンパクトなスイングから始め、少しずつ体の動きを身につけることが効果的です。

体全体を連動させたスイングは、最終的にゴルフ全般の安定性や飛距離アップにも直結します。フックやスライスで悩んでいる方は、まずは「手打ちではなく体で打つ」という意識を強く持つことが最も大切です。

 

 

アイアンが左に曲がる・巻く原因を鑑みた対策と直し方

・左に飛ぶ対策:フックする場合の直し方
・グリップとフェースの向き調整方法
・下半身リードによるスイング修正法
・フィニッシュと前傾維持で防ぐフック
・シャフト・クラブ選びで変わるフック対策

左に飛ぶ対策:フックする場合の直し方

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アイアンショットでボールが左に飛ぶ、いわゆるフックが出るときは、まずスイングそのものよりも、基本的な動作や準備段階を見直すことが有効です。フックを直すためには、「グリップ」「フェースの向き」「スイング軌道」「体の使い方」という4つの要素を丁寧にチェックする必要があります。これらを改善するだけでも、多くのフックの悩みは解消できます。

最初に取り組みたいのは、フェース面の管理です。インパクト時にフェースが左を向いていれば、どんなに良い軌道で振っても必ずボールは左に飛びます。スイングの途中で手首が過剰に返ってしまっていないか、または構えた時点でフェースが被っていないかを確認するだけでも、フックはかなり軽減できます。

次に注目すべきは、スイング中の「体の回転」と「腕の使い方」のバランスです。フックに悩むゴルファーの多くは、インパクト時に体が止まり、腕や手先だけでボールを打ってしまっています。このような「手打ち」はフェースターンを過剰に引き起こすため、左に巻く原因になりやすくなります。下半身から主導してスイングする、いわゆる「下半身リード」の意識を持つことで、手首の返りすぎを抑えることができます。

また、構え(アドレス)の段階でもミスが隠れていることが多いです。スタンスが極端にクローズ(右を向いている)になっていると、無意識にフェースを左に返す動きを誘発します。このため、ボールが左に飛んでしまう人は、スタンスの向きが適正かも必ず確認するようにしましょう。

さらに、クラブの選び方もフック対策には大切です。重すぎず、軽すぎず、適切な硬さのシャフトや、ライ角の調整によって、スイングのバランスが改善し、無駄なフェースターンを抑えられる場合もあります。スイングだけで解決しようとせず、クラブの特性にも目を向けることで、より確実にフック対策ができます。

 

参考資料:
アイアンがフックしてしまう」お悩みを解決

 

グリップとフェースの向き調整方法

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アイアンショットにおけるフック改善の第一歩は、正しいグリップとフェースの向きの確認です。多くのゴルファーが、気づかないうちにフックが出やすいグリップや構え方をしており、これが左に飛ぶ原因となっています。特に初心者や中級者に多いのが「ストロンググリップ」によるフェースの被りです。

ストロンググリップとは、構えたときに左手の甲が上を向きすぎ、拳の山が3つ以上見えている状態です。このグリップはボールを捕まえる力が強く、スライス対策として使われることもありますが、逆にフックの原因にもなります。フックが頻発する場合は、まずグリップを「スクエアグリップ」に修正しましょう。スクエアグリップでは、左手の拳が2個から2.5個見える程度が適正です。

また、右手にも注意が必要です。右手がグリップを下から握り込んでしまうと、スイング中に右手が強く返りやすくなり、フェースが過剰に閉じてしまいます。右手は、指先で軽く握るようにすることで、必要以上に手首が返らない構えになります。

さらに、構えたときのフェースの向き自体も確認しましょう。インパクトでフェースがスクエアになるためには、アドレスでのフェース面が飛球線に対して垂直になっていることが必要です。しかし、スライスが怖いと感じる人ほど、構えた段階でフェースをわずかに被せてしまう傾向があります。フェース面がスクエアになっているかは、鏡やスマホ動画で正面から確認するのが効果的です。

これらの調整をすることで、インパクト時のフェースの被りが改善され、自然とボールが真っすぐ飛びやすくなります。グリップとフェース面の管理は、道具やスイングを大きく変える必要がないため、即効性が高く、すぐに取り組めるおすすめの対策です。

 

 

下半身リードによるスイング修正法

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フックを根本的に直すためには、下半身リードによるスイングが欠かせません。フックに悩む多くのゴルファーは、インパクトで下半身の動きが止まり、手先だけで打ってしまっている状態です。この手打ち状態では、クラブフェースが過剰に返りやすくなり、結果として左に巻くフックボールが発生します。

本来の正しいスイングは、下半身から順にクラブを動かしていく「下半身リード」の動きが基本です。バックスイングで右股関節に乗せた体重を、ダウンスイングで左股関節へ移動させることで、体全体を使った回転が生まれます。この体重移動が行われると、腕や手首が暴れることなく、スムーズに体の正面でクラブを振ることが可能になります。

ここでの注意点は、無理に腰だけを早く回そうとするのではなく、腰、胸、肩の順に回転していく連動を意識することです。腰だけが先行してしまうと、今度はアウトサイドイン軌道になり、別のミスショットの原因となります。正しい下半身リードは「回す」というよりも「左足で踏み込む」イメージを持つと、自然と体重移動と体の回転がスムーズに行えるようになります。

また、下半身リードを身につけるには、スイング時に「左足に壁を作る」意識が効果的です。左足の位置がインパクトからフォローにかけて動かずに壁のように残ることで、体重移動と下半身リードが安定し、フェースの返りすぎを抑えることができます。

下半身リードを習得すれば、ボールは意図せず左に飛ぶことが減り、スイング全体も安定します。ただし、慣れるまでは体幹や下半身の筋力が不足していると感じることもあります。そのため、スイングだけでなく、普段から体幹や下半身のトレーニングを並行して行うことが、より効果的なフック改善につながります。

 

フィニッシュと前傾維持で防ぐフック

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アイアンショットで左に曲がるミスを減らすためには、フィニッシュの形と前傾姿勢の維持が非常に効果的です。多くのゴルファーは、スイング中に前傾姿勢が崩れたり、フィニッシュで体が起き上がったりしてしまうことで、インパクト時にフェースが過剰に閉じる現象を引き起こしています。これが、いわゆる「フック」の直接的な原因になっているケースは非常に多いです。

本来、スイングはアドレス時に作った前傾角度をインパクトからフィニッシュまでしっかり維持することが理想です。しかし、飛ばそうという意識や、ボールを強く捕まえようとする意識が働くと、インパクト後に上体が早く起き上がり、前傾角度が緩んでしまいます。こうなると、体がボールに対して遠くなり、腕や手首でフェースを合わせようとする動きが入ります。このとき、フェースが過剰に返ってしまい、左に巻く強いフックボールが発生するのです。

そこで、フックを防ぐには、フィニッシュまで前傾姿勢を保つ意識が欠かせません。ボールを打った後も、胸が地面に向いた状態をキープし、腰から上体が起き上がらないようにするだけでも、フェース面の過剰な返りを抑えることができます。特にアイアンショットは、ドライバーよりも前傾維持の影響が大きく、ミート率や方向性に直結する要素となります。

もうひとつのポイントはフィニッシュの取り方です。多くのフッカーはフィニッシュで左肩が下がりすぎたり、クラブが左方向に引かれすぎる傾向があります。フィニッシュでは、体の正面にクラブが収まるような位置に収めることで、手元が暴れず、フェース面もスクエアに収まりやすくなります。特にインパクト以降、左方向へクラブを振り抜くイメージはフックの原因になりますので、フィニッシュはターゲット方向、もしくはやや高めにクラブを収める意識が有効です。

前傾姿勢の維持やフィニッシュの形は、ドリルや素振りでも習得可能です。ボールを打たない素振りで、前傾姿勢を崩さずに最後までフィニッシュを取る練習を繰り返すことで、自然と体の動きを修正できます。正しいフィニッシュが身につくことで、フックの頻度は大きく減少するでしょう。

 

 

シャフト・クラブ選びで変わるフック対策

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フックの改善というと、スイングの問題ばかりに目が行きがちですが、実はシャフトやクラブ選びが原因になっている場合も少なくありません。特にアイアンは、シャフトやヘッド形状、ライ角などがスイングに与える影響が大きいため、自分の体力やスイングタイプに合ったクラブを選ぶことが、フック対策の有効な手段となります。

まず、最も影響が大きいのがシャフトの「硬さ」と「重さ」です。柔らかすぎるシャフトを使用していると、スイング中にシャフトが必要以上にしなって戻る動きが強くなり、インパクトでフェースが急激に返ってしまう原因になります。特にヘッドスピードが速いゴルファーが柔らかめのシャフトを使うと、意図せずフック回転が強くなってしまうことがよくあります。このような方は、少し硬め、重めのシャフトに替えることで、フェースの返りすぎを抑えられる可能性が高いです。

次に、クラブヘッドのネック形状もフックに影響します。一般的に、グースネック(ネックが前方に出ている形状)のアイアンは、ボールを捕まえやすい反面、フックが出やすいと言われています。一方で、ストレートネックのアイアンは、フェースターンが緩やかになり、左に飛びにくくなります。フックがどうしても止まらない場合は、ストレートネック系のアイアンを試すのも有効な対策です。

さらに、ライ角も忘れてはいけない要素です。ライ角が立ちすぎている(アップライト)アイアンは、インパクト時にフェースが被りやすく、フックを誘発する原因になります。体格やアドレス時の姿勢によって適正なライ角は異なるため、フィッティングを行って自分に合ったライ角に調整することが大切です。

ただ、シャフトやクラブの変更は、スイング改善とは異なり、即効性がありますが、選び方を間違えると別のミス(スライスや飛距離不足)を引き起こすリスクもあります。特に初心者や自己流でスイングしているゴルファーは、必ず専門店でのフィッティングや試打を行った上で、適切なクラブを選ぶようにしましょう。

こうして考えると、フックに悩んだ場合はスイングだけでなく、クラブそのものが適正かどうかも合わせてチェックすることが、確実なフック対策に繋がります。適切なクラブ選びができれば、無理にスイングをいじらなくても、自然とボールは真っすぐ飛びやすくなるでしょう。

 

 

アイアンが左に曲がる・巻く原因の総まとめ

記事のポイントをまとめます。

✅インパクト時にフェースが左を向いているとフックが発生しやすい
✅ストロンググリップはフェースが閉じやすくフックの要因になる
✅手首の返しすぎが過剰なフック回転を生む
✅体の回転不足により手打ちになりフックが出やすくなる
✅インサイドアウト軌道が強すぎるとフック回転が過剰になる
✅フェースの向きとスイング軌道のギャップがフックを強める
✅下半身が止まるとフェースターンが強まりフックにつながる
✅ストレートフックはインサイドアウト軌道と手首の返り過ぎが原因
✅柔らかすぎるシャフトはフェースの返りすぎを誘発する
✅軽すぎるシャフトは手打ちを助長しフックを起こしやすくする
✅ライ角がアップライトすぎるとフェースが被りやすくなる
✅クローズスタンスはインパクトでフェースを左に向けやすくする
✅前傾姿勢が崩れると手首が過剰に返りフックを助長する
✅下半身リード不足は手先主導のスイングになりフックを誘発する
✅フィニッシュでクラブが左に引かれるとフックしやすくなる

 

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