
イメージ図 by ゴルフクラブインサイツ
ゴルフクラブの製造において、高い技術力と精密な鍛造技術を誇るのが遠藤製作所だ。特にアイアン OEM 遠藤製作所と検索するゴルファーは、その品質やOEM供給先について興味を持っているだろう。実際に、遠藤製作所は世界中の多くの有名ブランドのクラブ製造を担っており、数々のアイアンやドライバーの名器を生み出してきた。
例えば、名器アイアンのキャロウェイ「X Forged」や、タイトリストの「680MB」、そしてブリヂストン アイアンの「J40」シリーズなど、多くのツアープロに愛用されるクラブが遠藤製作所の手によって作られている。また、スリクソンの「Zシリーズ」やヤマハの「インプレスX」シリーズ、さらにはプロギア 01といったモデルも、遠藤製作所の鍛造技術が活かされたアイアンの一例だ。
このように、遠藤製作所はOEM生産を通じてゴルフクラブ業界で確固たる地位を築いているが、一方で「ゴルフ業界から撤退」の噂も囁かれることがある。果たしてその真相はどうなのか。そして、OEM供給されるブランドはどのようになっているのか。本記事では、oem先一覧や遠藤製作所が手掛けた名器の特徴、今後の展望について詳しく解説していく。
≡記事のポイント
✅遠藤製作所が製造した名器アイアンの特徴と品質
✅OEM供給している主要ブランドとクラブモデルの一覧
✅遠藤製作所とエポンブランドの今後の展望
- アイアンのOEM『遠藤製作所』の技術と歴史を解説
- アイアンのOEM『遠藤製作所』のクラブと市場動向
アイアンのOEM『遠藤製作所』の技術と歴史を解説
・名器と呼ばれるアイアンの特徴
・遠藤製作所のOEM主要ブランド一覧
・キャロウェイの名器アイアンの歴史
・スリクソンが遠藤製作所製にこだわる理由
・ブリヂストンの遠藤製作所製アイアンの特徴
・遠藤製作所製ゴルフクラブの見分け方
遠藤製作所がゴルフ業界に参入した理由

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遠藤製作所は、日本の新潟県燕市に本社を構える金属加工メーカーで、主に自動車部品や医療機器の製造を手掛けています。創業は1950年で、もともとはミシンの部品製造からスタートしました。しかし、その卓越した精密加工技術が評価されるようになり、1960年代後半からゴルフクラブヘッドの製造にも携わるようになります。
ゴルフ業界に参入するきっかけとなったのは、日本のゴルフ人気の高まりと、国内メーカーからの依頼です。1970年代、日本では高度経済成長に伴いゴルフ人口が急増しました。それに伴い、国産ゴルフクラブの需要も増え、多くのゴルフメーカーがクラブ製造を行うようになります。しかし、当時の日本にはアイアンの鍛造技術を持つ企業が少なく、海外メーカーのクラブが市場を独占していました。
この状況下で、遠藤製作所は国内メーカーからの依頼を受け、アイアンのヘッド製造を開始します。もともと精密部品の加工技術に長けていたため、ゴルフクラブの製造においても非常に高い品質を実現できました。特に、鍛造技術を駆使して作られたクラブは、優れた打感と高い精度を持ち、多くのメーカーから信頼を得ることになります。
遠藤製作所がゴルフ業界で飛躍する転機となったのは、1980年代に入ってからです。ブリヂストンやタイトリスト、キャロウェイなどの大手ゴルフメーカーが、遠藤製作所にクラブヘッドの製造を依頼するようになりました。特に、軟鉄鍛造の技術力の高さは世界的にも認められ、数々の名器と呼ばれるアイアンが誕生することになります。
そして1977年には、自社ブランドである「エポンゴルフ(EPON)」を立ち上げました。これは、遠藤製作所が培ってきた鍛造技術を生かし、OEM製造に依存しない独自のブランドを確立するための大きな一歩でした。エポンは、当初から「妥協なき品質」をコンセプトに掲げ、クラブ製造のすべての工程を徹底的に管理し、高精度の製品を市場に送り出しました。
現在、遠藤製作所はゴルフ業界においてトップクラスの鍛造メーカーとしての地位を確立しています。OEM事業を通じて、世界中の有名ゴルフブランドにクラブヘッドを供給するだけでなく、自社ブランドであるエポンを通じて最高品質のクラブを提供しています。このように、精密加工技術を活かしながら、ゴルフ業界でも確固たる地位を築いたのが遠藤製作所なのです。
名器と呼ばれるアイアンの特徴

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ゴルフ業界の中でも「名器」と称されるものが多くあります。では、なぜ遠藤製作所のアイアンは名器と呼ばれるのでしょうか? その理由は、以下のような特徴にあります。
超精密な鍛造技術による打感の良さ
遠藤製作所のアイアンは、軟鉄鍛造技術によって製造されています。特に、金属を繰り返し叩くことで密度を高め、均一な組織構造を実現している点が特徴です。この製造方法により、打感が非常に柔らかく、ボールがフェースに吸い付くような感覚を得ることができます。多くのツアープロが遠藤製作所のクラブを選ぶのは、このフィーリングの良さが理由の一つです。
重量管理の精度が極めて高い
ゴルフクラブの性能を安定させるためには、ヘッドの重量を正確にコントロールすることが不可欠です。特にアイアンセットの場合、番手ごとに重量の増減が均一でなければ、スイングのリズムが崩れてしまいます。遠藤製作所のアイアンは、ヘッド重量の公差を極限まで抑え、番手間の重量差が正確に7gずつ増えるように設計されています。この精度の高さは、他のメーカーにはなかなか真似できないレベルです。
美しいデザインと構えやすい形状
名器とされるアイアンには、美しいデザインも重要な要素です。遠藤製作所のアイアンは、トップラインの厚さ、ソールの幅、フェースの角度など、細部に至るまで計算し尽くされた形状を持っています。特に、構えたときのフィーリングが重要視されており、余計な装飾を排除したシンプルかつ洗練されたデザインが特徴です。プロや上級者が構えた際に違和感を感じることなく、スムーズにショットに集中できるのも、遠藤製作所のアイアンの魅力です。
一貫生産による品質の安定性
一般的なゴルフクラブメーカーでは、金型製造、鍛造、研磨、仕上げなどの工程を複数の工場で分業していることが多いです。しかし、遠藤製作所はこれらの工程を一貫して自社内で行っています。この体制により、クラブの品質管理が徹底され、すべてのアイアンが均一な仕上がりとなります。そのため、「同じモデルでも個体差がほとんどない」という点が、遠藤製作所のアイアンが名器と呼ばれる理由の一つです。
ツアープロの意見を反映した設計
遠藤製作所のアイアンは、多くのツアープロの意見を取り入れながら開発されています。例えば、キャロウェイのX Forged 2013やスリクソンのZ965などは、プロのフィードバックをもとに細部まで調整が施され、最適なバランスとフィーリングを実現しています。このように、プロが実際に使用しているクラブと同じクオリティを提供できる点も、名器として評価される理由の一つです。
このような特徴を兼ね備えていることから、遠藤製作所のアイアンは名器としての評価を確立しています。そして、現在も新たな技術を取り入れながら、より高品質なアイアンを生み出し続けているのです。
遠藤製作所のOEM主要ブランド一覧

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遠藤製作所は、自社ブランド「エポンゴルフ」を展開しているだけでなく、多くの有名ブランドのゴルフクラブ製造を担うOEMメーカーとしても知られています。OEMとは「Original Equipment Manufacturer」の略で、ブランド側の設計に基づいて製造を行う形態を指します。遠藤製作所はその分野で圧倒的な実績を誇り、特に高級アイアンの製造において世界的な評価を得ています。
OEMを手掛ける理由として、大手ブランドが自社で高品質な鍛造アイアンを製造するのが難しいという事情があります。特に、軟鉄鍛造の精密技術や重量公差の管理において、遠藤製作所の水準は非常に高く、大手ブランドもその技術力を頼りにしています。
このように、遠藤製作所は世界のゴルフ業界において重要な役割を果たしており、OEM製品を通じて数多くの名器を世に送り出しています。自社ブランドのエポンゴルフだけでなく、大手ブランドのクラブを使うことで、間接的に遠藤製作所の技術を体験できる点も注目すべきポイントです。
キャロウェイの名器アイアンの歴史
キャロウェイはゴルフクラブ業界において革新的な技術とデザインを持つブランドとして知られている。その中でも、特にアイアンに関しては、多くの名器と称されるモデルを世に送り出してきた。その名器の数々には、遠藤製作所が製造を担当したモデルも含まれている。遠藤製作所の高度な鍛造技術とキャロウェイの設計思想が融合することで、高品質なアイアンが誕生してきた。
遠藤製作所が手掛けたキャロウェイの代表的なアイアン
キャロウェイのアイアンの中で、遠藤製作所が製造を担当したモデルはいくつか存在する。その代表的なものとして、「Mickelson Blade」「X Forged 2013」「Legacy Black」などが挙げられる。これらは、プロ向けモデルとして非常に高い評価を受けたアイアンであり、特に操作性と打感の良さが特徴となっている。
「Mickelson Blade」は、その名の通り、フィル・ミケルソンの要望を反映して作られたプロトタイプのアイアンである。このモデルは、遠藤製作所の精密な鍛造技術によって生み出され、細部にまでこだわった設計が施された。その結果、プロゴルファーが求める高い操作性と打感を両立させることに成功した。
また、「X Forged 2013」も遠藤製作所の技術が活かされた名器である。このモデルは、鍛造アイアンならではのソフトな打感と、キャロウェイの革新的なデザインが融合したことで、多くのツアープロに支持された。
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アイアンが評価される理由
遠藤製作所が製造を担当するアイアンが高く評価される理由は、その精密な鍛造技術と一貫した品質管理にある。キャロウェイのアイアンにおいても、重量公差を最小限に抑えた精密な製造が行われており、番手ごとの一貫性が確保されている。この精度の高さが、ゴルファーにとっての信頼性につながっている。
さらに、遠藤製作所は軟鉄鍛造の分野で世界的に高い評価を受けている。鍛造によるアイアンは、フェースの均一性が高く、ミスヒット時のエネルギーロスを抑えることができる。この点が、キャロウェイのツアーモデルアイアンにおいても大きな強みとなっている。
キャロウェイと遠藤製作所の関係性の変遷
キャロウェイは、遠藤製作所の技術力を活かしたアイアンを数多くリリースしてきたが、近年では自社工場での生産にも力を入れている。しかし、高級ラインのモデルや特定のプロトタイプアイアンにおいては、引き続き遠藤製作所の鍛造技術が採用されている可能性が高い。
特に、プロ仕様のマッスルバックやキャビティバックアイアンにおいては、遠藤製作所の精密な鍛造が求められる場面が多い。そのため、キャロウェイと遠藤製作所の関係は完全に途絶えたわけではなく、特定のモデルでは今後も遠藤製作所の技術が活かされる可能性がある。
このように、キャロウェイの名器アイアンの歴史には、遠藤製作所の高度な鍛造技術が大きく関わっており、これが多くのゴルファーに愛されるクラブを生み出す要因の一つとなっている。
スリクソンが遠藤製作所製にこだわる理由
スリクソンは、住友ゴム工業が展開するゴルフブランドであり、特にアイアンの品質の高さには定評がある。そのスリクソンが、長年にわたり遠藤製作所製のアイアンを採用しているのには明確な理由がある。特に、プロ仕様のアイアンにおいては、遠藤製作所の精密な鍛造技術が不可欠となっている。
遠藤製作所製のスリクソンアイアンの特徴
スリクソンのアイアンの中でも、遠藤製作所が製造を担当したモデルとして知られているのが「Zフォージド」や「Z965」などのシリーズである。これらのアイアンは、ツアープロ向けに開発され、操作性と打感の良さが求められるクラブである。
遠藤製作所の鍛造技術が活かされたスリクソンのアイアンは、以下のような特徴を持つ。
-
軟鉄鍛造によるソフトな打感
遠藤製作所の鍛造アイアンは、金属内部の組織が均一に整えられるため、インパクト時の振動が最適化される。その結果、柔らかい打感が得られ、プロゴルファーのフィードバックにもしっかり応えることができる。 -
高精度な重量管理
アイアンの重量が均一に管理されていることも、遠藤製作所製のスリクソンアイアンの特徴である。番手ごとの重量バランスが正確に調整されており、一貫したスイングが可能となる。 -
抜けの良さを考慮したソール設計
スリクソンのアイアンは、特に「抜けの良さ」にこだわった設計がされている。これは、遠藤製作所の精密な加工技術によって実現されており、フェースの開閉がスムーズになり、安定したショットが打ちやすくなっている。
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なぜスリクソンは遠藤製作所を選ぶのか?
スリクソンが遠藤製作所製にこだわる理由は、その精密な製造技術と品質管理にある。特に、プロが求める高いクオリティを実現するためには、遠藤製作所の鍛造技術が必要不可欠である。
また、スリクソンは日本国内だけでなく、海外市場でも評価の高いブランドである。特に、アメリカやヨーロッパのゴルファーは、日本製の鍛造アイアンに対する信頼が厚く、その品質を維持するためにも遠藤製作所の技術力が求められている。
今後のスリクソンと遠藤製作所の関係性
スリクソンは、今後もツアープロ向けのアイアンを展開していくことが予想される。特に、Zシリーズや新たなフォージドアイアンでは、遠藤製作所の鍛造技術が活かされる可能性が高い。
また、スリクソンはフィッティング技術にも力を入れており、ゴルファー一人ひとりに最適なクラブを提供することを目指している。遠藤製作所の精密な重量管理技術が、フィッティング市場においても大きな強みとなるだろう。
このように、スリクソンは遠藤製作所の技術力を最大限に活用しながら、高品質なアイアンを提供し続けている。今後もこの関係は維持され、さらなる進化を遂げていくことが期待される。
ブリヂストンの遠藤製作所製アイアンの特徴
ブリヂストンは、日本国内だけでなく、海外でも高い評価を受けるゴルフブランドです。特に、ツアープロ向けのアイアンは、遠藤製作所の鍛造技術によって製造され、高い精度を誇ります。
名器と呼ばれるJシリーズの存在
ブリヂストンのアイアンの中でも、遠藤製作所が手掛けた 「J33シリーズ」 や 「J40シリーズ」 は、名器として多くのゴルファーに認知されています。これらのモデルは、優れた操作性と打感を兼ね備え、プロ・上級者向けのアイアンとして高く評価されています。
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精密な重心設計とミスの許容性
ブリヂストンのアイアンは、遠藤製作所の精密な加工技術によって、ミスヒット時の許容性が高められています。特に、「J40デュアルポケットキャビティ」は、遠藤製作所の高度な技術がなければ実現できない構造を持ち、寛容性と操作性を両立させています。
プロ仕様の重量管理
ブリヂストンのアイアンは、ヘッドの重量公差が極めて小さく、プロが求める精度を満たしています。これにより、スイングの一貫性が向上し、狙い通りのショットを打ちやすくなります。
このように、遠藤製作所が製造するブリヂストンのアイアンは、プロ・上級者に最適な性能を提供し、名器としての地位を確立しています。
遠藤製作所製ゴルフクラブの見分け方

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ゴルフクラブの製造を手掛けるメーカーの中でも、遠藤製作所は世界的に評価の高い鍛造技術を持つ企業です。しかし、遠藤製作所の名前が前面に出ることはほとんどなく、実際には有名ブランドのOEM(Original Equipment Manufacturer、相手先ブランド製造)として、多くのゴルフクラブのヘッド製造を担当しています。そのため、市場に流通している多くのゴルフクラブの中から「遠藤製作所製のクラブ」を見分けるのは簡単ではありません。ここでは、遠藤製作所が製造したクラブを見分けるためのポイントを詳しく解説していきます。
公式発表を確認する
遠藤製作所がOEMとしてクラブを製造していることは、基本的にブランド側が公式に公表することは少ないですが、一部のモデルについては遠藤製作所側やブランド側が公式に発表することがあります。例えば、スリクソンの「Zフォージド」は、公式に遠藤製作所製であることが明らかにされています。また、ブリヂストンのJ40シリーズやキャロウェイのX Forged 2013など、過去に遠藤製作所が製造を担当したことが確認されているモデルもあります。まずは、ブランドの公式発表や、クラブメーカーの説明を確認することが見分けるための第一歩です。
クラブの刻印やシリアルナンバーをチェックする
遠藤製作所が製造したクラブには、特有の刻印やシリアルナンバーがあることがあります。例えば、一部のクラブヘッドには「E」「Epon」といった刻印が見られることがあります。ただし、これはすべてのモデルに共通するわけではなく、ブランドごとに異なる仕様になっていることが多いため、確実な識別方法とは言えません。それでも、シリアルナンバーの特徴や刻印の位置を調べることで、遠藤製作所製の可能性を高めることができます。
クラブの製造国を確認する
遠藤製作所は日本国内、特に新潟県燕市に本社を構えており、日本製の鍛造クラブの製造を得意としています。そのため、「Made in Japan」や「Forged in Japan」と刻印されているアイアンやウェッジは、遠藤製作所製である可能性が高くなります。ただし、日本国内の他の鍛造メーカー(三浦技研や藤本技工など)も存在するため、単に「日本製」というだけで遠藤製作所製と判断するのは早計です。しかし、海外メーカーのクラブでありながら「Made in Japan」と明記されている場合は、遠藤製作所が製造を担当している可能性が高いと言えるでしょう。
クラブの仕上がりや鍛造技術をチェックする
遠藤製作所が製造したクラブは、極めて高い鍛造精度を誇ります。その特徴として、
- ヘッドの重量が均一で、番手ごとの重量差が正確に管理されている
- 軟鉄鍛造によるソフトな打感がある
- クラブの形状や仕上げが美しく、研磨の精度が高い
といった点が挙げられます。特に、ポケットキャビティ構造のフォージドアイアンは、遠藤製作所が製造できる数少ないメーカーの一つであり、その点を考慮すると見分ける際の手がかりになります。
クラブの歴史を調べる
遠藤製作所は、これまでに数多くのOEMクラブを製造してきました。過去に遠藤製作所が手掛けたブランドやモデルを知っておくことで、新しいモデルが発表された際に「このクラブも遠藤製作所製かもしれない」と推測することができます。例えば、以下のようなブランド・モデルが過去に遠藤製作所によって製造されています。
- キャロウェイ: X Forged 2013、Legacy Black
- タイトリスト: 680MB、910シリーズ
- ブリヂストン: J33、J40シリーズ
- スリクソン: Z65シリーズ、Zフォージド
- ナイキ: VRシリーズ、SUMOシリーズ
- ミズノ: JPX 800 AD、JPX 825
- ヤマハ: インプレスXシリーズ
海外の情報を活用する
日本国内では、ブランド側がOEMの情報を積極的に公開しないことが多いですが、海外のゴルフメディアでは、OEMの情報が報じられることがあります。例えば、アメリカのゴルフメディア「MyGolfSpy」などでは、遠藤製作所が手掛けたクラブについて詳しく取り上げられることがあります。そのため、英語の情報源を活用することで、より多くの情報を得られる可能性があります。
プロゴルファーの使用クラブを参考にする
ツアープロの中には、遠藤製作所製のクラブを使用している選手も多くいます。例えば、松山英樹選手が使用していたスリクソンのアイアンは遠藤製作所製であることが知られています。また、他のプロ選手も、キャロウェイやタイトリストのOEMクラブを使用しているケースがあり、それを参考にすることで遠藤製作所製のクラブを見極める手助けになることがあります。
OEMゴルフクラブの見分け方まとめ
遠藤製作所のOEMクラブを見分けるためには、公式発表やクラブの刻印、製造国の情報、クラブの精度、過去の実績などを総合的に判断することが重要です。特に、日本製の軟鉄鍛造クラブで高精度な仕上がりのものは、遠藤製作所製である可能性が高いと考えられます。また、海外の情報源を活用し、プロゴルファーの使用クラブを参考にすることで、より確実に遠藤製作所のクラブを特定できるでしょう。
ゴルフクラブを選ぶ際に、「遠藤製作所製であるかどうか」は、クラブの品質を判断する一つの指標になります。もし、遠藤製作所の鍛造技術を体感したいのであれば、これらのポイントを踏まえて、自分に合ったクラブを見つけるのも一つの方法です。
アイアンのOEM『遠藤製作所』のクラブと市場動向
・ヤマハのゴルフクラブと遠藤製作所のつながり
・遠藤製作所が製造するプロギア 01とは?
・ドライバーで遠藤製作所制の名器はある?
・ゴルフ事業から撤退する噂は本当なのか?
・今後の遠藤製作所とエポンブランドの展望
タイトリストのアイアンと遠藤製作所の関係性
タイトリストは、アクシネット社が展開する世界的に有名なゴルフブランドであり、多くのプロゴルファーや上級者に愛用されています。特にアイアンに関しては、優れた操作性と洗練されたデザインが特徴で、ツアープロの間でも高い評価を受けています。そんなタイトリストのアイアンの中には、遠藤製作所が製造を担当したモデルが存在します。
遠藤製作所が手掛けたタイトリストの代表的なアイアン
タイトリストのアイアンの中でも、遠藤製作所がOEM(相手先ブランド製造)を担当したことで知られているのが、「680MB」 や 「910シリーズ(ドライバー、フェアウェイウッド)」 です。特に680MBは、ツアープロ向けのマッスルバックアイアンとして評価が高く、軟鉄鍛造ならではの柔らかな打感が特徴となっています。
タイトリストは、一般的に自社工場での生産が中心ですが、特定のモデルについては日本の高品質な鍛造技術を活かすために、遠藤製作所に製造を依頼しています。これにより、タイトリストのアイアンは精度の高い重量管理が行われ、ヘッドごとのばらつきが極めて少ない仕上がりとなっています。
\タイトリストの軟鉄鍛造アイアン/
遠藤製作所が関与することで得られるメリット
遠藤製作所が製造を担当するアイアンの最大のメリットは、鍛造技術による優れた打感と精度の高さです。タイトリストのアイアンにおいても、遠藤製作所の精密な加工技術が生かされ、
- 番手ごとの重量バランスが正確に調整されている
- 重心設計が最適化されており、ボールコントロールがしやすい
- フェースの研磨精度が高く、ミスヒット時のブレを最小限に抑えられる
といった特性が実現されています。
特に、ツアープロ向けのマッスルバックアイアンでは、打感の柔らかさやスピン性能が求められるため、遠藤製作所の精密な鍛造技術が不可欠となります。その結果、タイトリストのプロモデルのアイアンは、操作性とフィーリングの両方を兼ね備えた高性能なクラブとなっています。
タイトリストと遠藤製作所の今後の展開
近年、タイトリストは日本市場向けのモデルとして「Tシリーズ」などの新しいアイアンを発表していますが、一部のモデルにおいては、引き続き遠藤製作所の技術が活かされている可能性があります。特に、鍛造アイアンの分野では、日本の職人技術が求められることが多く、遠藤製作所の関与が今後も続く可能性は十分に考えられます。
このように、タイトリストと遠藤製作所の関係は、主に精密な鍛造技術を活かしたOEM生産を通じて築かれており、特定のアイアンモデルにおいては「遠藤製作所製」としての高品質が保証されています。
ヤマハのゴルフクラブと遠藤製作所のつながり
ヤマハは、楽器やバイクの製造で知られる日本の大手メーカーですが、ゴルフクラブの分野でも長い歴史を持っています。特に、ヤマハの「インプレス(inpres)」シリーズは、日本国内だけでなく海外のゴルファーからも高い評価を受けています。そのヤマハのゴルフクラブの中には、遠藤製作所がOEMとして製造を担当したモデルが存在します。
遠藤製作所が製造を担当したヤマハのクラブ
ヤマハのクラブの中でも、遠藤製作所が関与したとされるのが 「インプレスX 4.6V r.p.m ドライバー」「インプレスXシリーズのフェアウェイウッド」 です。特に、インプレスX 4.6V r.p.m ドライバーは、遠藤製作所の精密な鍛造技術によって作られ、飛距離性能と安定性のバランスに優れたモデルとして人気を集めました。
また、ヤマハのアイアンやウェッジの一部にも遠藤製作所の技術が活用されていると考えられています。ヤマハは、クラブの開発において「楽器メーカーならではの音響技術」を取り入れ、打球音や打感にこだわる傾向があり、その部分に遠藤製作所の鍛造技術が大きく貢献している可能性があります。
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ヤマハが遠藤製作所を採用する理由
ヤマハは、自社でのゴルフクラブ製造も行っていますが、高精度の鍛造が求められる一部のモデルについては遠藤製作所に製造を依頼しています。これは、
- 高精度な重量管理とバランス調整が可能になる
- 軟鉄鍛造による優れた打感を実現できる
- 複雑なヘッドデザインの再現が可能
といったメリットがあるためです。
このように、ヤマハのゴルフクラブの中には遠藤製作所が関与したモデルがあり、その品質の高さは多くのゴルファーから評価されています。
遠藤製作所が製造するプロギア 01とは?
プロギア(PRGR)は、日本のゴルフブランドとして高い技術力を持ち、特に「RSシリーズ」や「eggシリーズ」などで知られています。その中でも、「プロギア 01」 は、遠藤製作所がOEM製造を手掛けることで知られているモデルの一つです。
プロギア 01の特徴
プロギア 01は、鍛造アイアンとして非常に精密な設計が施されており、特に重量バランスの正確さが際立っています。遠藤製作所の鍛造技術により、フェースの均一性が高く、ミスヒット時の許容性が向上しています。また、スイートスポットが広く設計されているため、適度なスピン量と飛距離性能を兼ね備えたモデルとなっています。
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遠藤製作所が手掛けることで得られる利点
プロギア 01が高く評価される理由の一つに、遠藤製作所の製造技術が大きく関与しています。特に、
- ヘッドの重量管理が正確で、スイング時の安定感が高い
- 軟鉄鍛造によるソフトな打感が得られる
- ツアープロ仕様の設計が施され、操作性が抜群
といった点が挙げられます。
遠藤製作所製のアイアンは、品質の高さと精密な仕上がりが特徴であり、プロギア 01も例外ではありません。そのため、このクラブは特に上級者や競技ゴルファーに向けたモデルとして高い評価を得ています。
このように、プロギア 01は遠藤製作所の鍛造技術を最大限に活かしたモデルであり、性能と品質の両方を兼ね備えたアイアンとなっています。
ドライバーで遠藤製作所製の名器はある?

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遠藤製作所は、鍛造アイアンの製造において世界的に評価されるメーカーですが、ドライバーの分野でも数々の名器を生み出してきました。特に、遠藤製作所がOEMとして製造を担当したドライバーは、プロからアマチュアまで幅広いゴルファーに愛用されてきました。ここでは、遠藤製作所が手掛けたドライバーの名器について詳しく解説します。
遠藤製作所が手掛けた代表的なドライバー
遠藤製作所が製造を担当したドライバーの中には、以下のようなモデルがあります。
- キャロウェイ SUMOシリーズ(サスクワッチ SUMO 5900など)
- タイトリスト 910シリーズ(ドライバー、フェアウェイウッド)
- ヤマハ インプレスX 4.6V r.p.m
- ミズノ MP CRAFT 425 ドライバー
これらのモデルは、いずれもツアープロから高い評価を受け、遠藤製作所の高精度な鍛造技術と設計力が活かされています。
ドライバーの特徴
遠藤製作所が製造したドライバーの大きな特徴は、以下の点にあります。
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鍛造技術による精密な重量管理
一般的なドライバーは鋳造製法が主流ですが、遠藤製作所は鍛造技術を活かし、フェースやボディの重量を均一に管理することで、ミスヒット時の安定性を向上させています。 -
高精度なフェース設計
キャロウェイのSUMOシリーズやタイトリスト910シリーズのドライバーは、遠藤製作所の技術によって高い反発性能を実現し、飛距離性能を向上させています。 -
プロ仕様のコントロール性能
多くの遠藤製作所製ドライバーは、ツアープロ向けの設計が施されており、操作性や弾道のコントロール性能が高く評価されています。特にタイトリストの910シリーズは、調整機能を備えながらも打感の良さを維持しており、多くの上級者に支持されました。
今後の展望
遠藤製作所のドライバー製造技術は、現在も高い評価を受けています。今後はエポンブランドのドライバーにも、最先端の鍛造技術を活かしたモデルが登場する可能性があり、さらなる進化が期待されます。
ゴルフ事業から撤退する噂は本当なのか?

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遠藤製作所は、長年にわたりゴルフクラブのOEM生産を行ってきた実績を持つ企業ですが、近年「ゴルフ事業から撤退するのでは?」という噂が一部で囁かれています。ここでは、その背景と実際の状況について詳しく解説します。
ゴルフ業界の変化と影響
ゴルフクラブの製造業界は近年、大きな変化を迎えています。特に、以下のような要因が遠藤製作所のゴルフ事業に影響を与えていると考えられます。
-
中国や台湾のOEMメーカーの台頭
近年、コストの安い中国や台湾のメーカーがゴルフクラブの製造を担うケースが増えており、OEM市場における競争が激化しています。 -
ゴルフ人口の減少
日本国内では、ゴルフ人口が減少傾向にあり、特にエントリーモデルやミドルレンジのクラブ市場が縮小しています。これにより、OEM生産を続けるメリットが減少している可能性があります。 -
自社ブランド(エポン)の展開強化
OEM生産に頼るだけでなく、自社ブランド「エポンゴルフ」を強化する動きが見られています。OEM依存度を減らし、独自のブランド力を高める戦略を取ることで、より利益率の高いビジネスモデルを構築しようとしていると考えられます。
遠藤製作所の現在の方針
現在のところ、遠藤製作所がゴルフ事業から完全に撤退するという公式発表はありません。しかし、一部のOEM契約を縮小し、自社ブランドに注力する動きが見られています。
特に、エポンブランドの展開を強化することで、高品質なクラブを求めるゴルファーに直接販売するモデルにシフトしている可能性があります。そのため、ゴルフクラブの製造を完全にやめるわけではなく、今後はエポンブランドを中心としたビジネス戦略に移行することが考えられます。
今後の遠藤製作所とエポンブランドの展望

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遠藤製作所は、長年にわたるOEM生産の実績を持ちつつ、自社ブランド「エポンゴルフ」を展開してきました。これまでの実績を踏まえると、今後の遠藤製作所とエポンブランドは、より独自性を強める方向へと進んでいくと考えられます。
エポンブランドの強化
エポンゴルフは、従来から高級ラインのゴルフクラブを提供しており、特に鍛造アイアンの分野で高い評価を得ています。今後は以下の点に注力する可能性が高いでしょう。
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プレミアム市場への特化
エポンは、一般的な量産クラブとは異なり、高級クラブ市場をターゲットにしています。今後も「妥協のない品質」を追求し、ツアープロや上級者向けのクラブ開発に力を入れると考えられます。 -
北米市場の拡大
近年、エポンは北米市場への進出を強化しています。海外市場では、日本製の鍛造アイアンが高く評価されており、エポンブランドの価値がさらに向上する可能性があります。 -
カスタムオーダーの充実
ゴルファーの個々のニーズに応じたフィッティングサービスや、特注オーダーの拡充が期待されます。これにより、エポンブランドの「オンリーワン」の価値がより強調されるでしょう。
OEM生産の方向性
遠藤製作所は、これまで多くのゴルフブランドのOEM生産を手掛けてきましたが、今後は厳選されたパートナーとの契約に絞り込む可能性があります。特に、ブリヂストンやスリクソン、キャロウェイなどの高級ラインについては、引き続き遠藤製作所が製造を担当する可能性が高いと考えられます。
最先端技術の導入
遠藤製作所は、従来の鍛造技術だけでなく、新素材や新しい製造技術を取り入れることで、ゴルフクラブのさらなる進化を目指すでしょう。
このように、遠藤製作所とエポンブランドは、今後も高品質なクラブを提供し続けると考えられ、特にプレミアム市場においてその存在感をさらに強めていくことが予想されます。
アイアンのOEM『遠藤製作所』の技術と歴史を総括
記事のポイントをまとめます。
✅遠藤製作所は1950年創業の日本の金属加工メーカー
✅1960年代後半からゴルフクラブヘッドの製造を開始
✅軟鉄鍛造技術を活かした高品質なアイアンを製造
✅主要ゴルフブランドのOEM生産を手掛ける
✅自社ブランド「エポンゴルフ」を1977年に立ち上げ
✅名器とされるアイアンは打感の柔らかさが特徴
✅クラブヘッドの重量管理精度が極めて高い
✅タイトリスト、キャロウェイ、ブリヂストンなどのOEM製造実績
✅スリクソンやヤマハの一部クラブも遠藤製作所製
✅プロギア(PRGR)の「プロギア 01」も遠藤製作所のOEM
✅ドライバーのOEM製造も手掛け、高評価を得ている
✅ゴルフ市場の変化に対応し、自社ブランド強化を進める
✅日本の鍛造技術の高さを世界市場に広める役割を担う
✅プレミアム市場向けクラブの開発と販売を強化
✅遠藤製作所製のクラブはプロ・上級者に特に人気が高い
参考資料:
・遠藤製作所 公式サイト
・EPON GOLF 公式サイト
・「世界を制したゴルフクラブ—鍛造アイアンの逸品にして先駆者、燕の遠藤製作所」
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