
イメージ図 by ゴルフクラブインサイツ
ゴルフコンペに参加する際、「ダブルペリア方式とは何?」と疑問を持ったことはありませんか。初心者から上級者まで楽しめるこの方式は、略式ハンディキャップの一つで、公平性と運の要素を組み合わせた独自の仕組みを持っています。
本記事では、ダブルペリア方式の基本ルールをわかりやすく解説し、「計算表」や「計算アプリ」を使った簡単なスコア算出方法をご紹介します。
また、隠しホールを使う計算式や、「上限36とは」何を意味するのか、「上限なし」の場合どのようにスコアが変わるのかについても詳しく説明します。さらに、新ぺリアとの違いや、初心者に役立つ「計算サイト」を利用した実践的な「計算例」も取り上げます。
この記事を読めば、ダブルペリア方式の基本から応用までをしっかり理解し、次回のコンペで優勝を狙える知識を得られるでしょう。
≡記事のポイント
✅新ぺリア方式との違いや特徴を把握できる
✅上限36や上限なしルールの影響を理解できる
✅計算表や計算アプリを使った簡単な算出方法を知ることができる
ゴルフのダブルペリアとは?基本ルールと計算例を解説
・ダブルペリア方式の基本ルール
・新ぺリア方式との違いは?
・上限36とは?コンペの設定
・上限なしのスコア計算
・計算例で見るダブルペリアの仕組み
・計算表を使ったスコアの算出
・ダブルペリアに役立つ計算サイト
・計算アプリを使って簡単にスコアを算出
ダブルペリア方式を初心者でもわかりやすく解説

イメージ図 by ゴルフクラブインサイツ
ダブルペリア方式は、ゴルフコンペで初心者から上級者までが楽しめるように設計された略式ハンディキャップ計算方法です。この方式は、公平性を重視し、誰もが優勝を狙える仕組みとなっています。初心者が上級者と競う場合、実力の差がそのままスコアに反映されてしまうと不公平感が生じやすくなります。そこで導入されるのがダブルペリア方式です。
この方式では、隠しホールと呼ばれる特定のホールを12個選び、そのスコアを元にハンディキャップを算出します。隠しホールは事前には明かされず、プレイヤーはどのホールが隠しホールか分からない状態でラウンドします。そのため、どのプレイヤーにも「どのホールでのプレーが優勝に繋がるかわからない」という緊張感が生まれ、コンペ全体が盛り上がるのです。
また、この方式は初心者にも有利に働く可能性があり、大叩きしたホールが隠しホールに設定されていれば、そのスコアがハンディキャップに反映されやすくなります。こうした仕組みが初心者でも楽しめる要因の一つです。ゴルフの経験値に関係なく、全員が平等に競えるルールとして、多くのゴルフコンペで採用されています。
ダブルペリア方式の基本ルール
ダブルペリア方式は、ゴルフコンペでのハンディキャップ計算において、実力だけでなく運の要素も加味されるユニークなルールです。この方式では、18ホール中12ホールを隠しホールとして設定します。隠しホールの選び方は、アウトコースとインコースからそれぞれ6ホールずつ、パー3が1ホール、パー5が1ホール、パー4が4ホールとなるように選定するのが一般的です。
計算式は以下の手順で行います:
- 隠しホール12ホールのスコアを合計します。
- その合計に1.5を掛けます。
- 18ホールの規定パー(通常は72)を引きます。
- さらに0.8を掛けた数値がハンディキャップとなります。
たとえば、隠しホールの合計スコアが70だった場合、計算は次のようになります: (70×1.5 ・72)× 0.8 = 32.4
この結果、ハンディキャップは32.4となり、これを実際のスコアから引いた値がネットスコアとなります。
このルールにより、参加者は自分の実力以上に運の要素にも頼ることができ、誰もが優勝を狙える公平な競技が実現します。
新ぺリア方式との違いは?
新ぺリア方式とダブルペリア方式は類似した仕組みを持っていますが、その違いは主に隠しホールの数にあります。新ぺリア方式では、隠しホールは6ホール(アウトコース3ホール、インコース3ホール)と少なく設定されています。一方、ダブルペリア方式では隠しホールが12ホールに増えています。
新ぺリア方式では、隠しホールの数が少ないため、スコアのばらつきが出やすい傾向にあります。たとえば、大叩きしたホールが隠しホールに当たった場合、その影響が大きく反映され、運の要素が強くなるのが特徴です。これは初心者に有利に働く一方で、実力者には不利に感じられる場合があります。
ダブルペリア方式では隠しホールの数を増やすことで、運の要素を分散させ、公平性を高めています。隠しホールが多い分、スコアへの影響が緩和され、より多くのプレイヤーが満足できる結果を得やすくなります。この違いから、現在ではダブルペリア方式が新ぺリア方式に取って代わり、多くのゴルフコンペで採用されるようになりました。
上限36とは?コンペの設定
「上限36」とは、ダブルペリア方式で算出されるハンディキャップに設けられる最大値のことを指します。このルールは、極端なハンディキャップが発生するのを防ぐために設定されます。たとえば、隠しホールのスコアが非常に悪かった場合、計算結果として40や50という大きなハンディキャップが出る可能性があります。これでは競技の公平性が損なわれるため、上限36が導入されているのです。
この設定により、初心者やスコアの悪いプレイヤーが過剰に有利になることを防ぎ、コンペ全体のバランスを保つことができます。ただし、このルールが適用される場合、計算上のハンディキャップが36を超えても、最終的には36として扱われます。
一方で、このルールは初心者にとってやや不利に働くこともあります。初心者がハンディキャップの恩恵を受けて上位を目指すチャンスが減るためです。そのため、コンペの主催者は、参加者のレベルや目的に応じて「上限36」を採用するかどうかを検討する必要があります。
上限なしのスコア計算
「上限なし」のルールを適用した場合、ダブルペリア方式で算出されたハンディキャップには制限がなく、計算結果がそのまま反映されます。これにより、隠しホールで大叩きをしたプレイヤーでも極端に高いハンディキャップが付与される可能性があります。この方式は、初心者やスコアが安定しないプレイヤーにとって非常に有利です。
たとえば、隠しホールのスコアが合計80と非常に悪かった場合、計算結果としてハンディキャップが50以上になることがあります。この場合、初心者でも実力差を覆し、上位にランクインする可能性が高まります。
一方で、上限なしのルールは実力者にとって不利に働くことがあります。計算上の極端なハンディキャップが原因で、実力者の努力が十分に反映されにくくなるためです。このような場合、競技としての公平性に疑問が生じることもあります。
上限なしのルールは、全員が平等に楽しむことを目的としたコンペに適していますが、競技性を重視する場面では不向きな場合もあるため、ルール設定は慎重に行う必要があります。
計算例で見るダブルペリアの仕組み

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ダブルペリア方式の計算は一見複雑に思えるかもしれませんが、実際には手順を追えば理解しやすい仕組みです。このセクションでは、具体的な計算例を用いてダブルペリア方式の流れを詳しく解説します。
ダブルペリア方式の計算手順
ダブルペリア方式の計算は以下の手順で行います。
-
隠しホールを選定する
18ホールのうち、アウトコースとインコースからそれぞれ6ホールずつ、合計12ホールを隠しホールとして設定します。一般的には、パー3が1ホール、パー5が1ホール、パー4が4ホールずつ選ばれます。この選定はゴルフ場や幹事が行い、プレイヤーには事前に知らされません。 -
隠しホールのスコアを合計する
プレイヤーがラウンド終了後に提出したスコアカードから、隠しホールに該当するスコアを合計します。 -
スコアを計算式に当てはめる
次の計算式を使います:
(隠しホールの合計スコア × 1.5 ・72) × 0.8 = ハンディキャップ
この計算結果が、プレイヤーのハンディキャップになります。 -
ネットスコアを求める
実際のスコア(グロススコア)からハンディキャップを引き、ネットスコアを算出します。このネットスコアが順位を決める基準になります。
実際の計算例
以下の例を用いて計算を行います。
- プレイヤーAのスコア
- 隠しホール12ホールのスコア:70
- グロススコア(全体のスコア):95
計算手順は次の通りです。
-
隠しホールの合計スコアに1.5を掛ける
70 × 1.5 = 105 -
18ホールの規定パー72を引く
105 ・72 = 33 -
その結果に0.8を掛ける
33 × 0.8 = 26.4
ハンディキャップは26.4となります。 -
グロススコアからハンディキャップを引く
95 ・26.4 = 68.6
ネットスコアは68.6です。
このネットスコアを元に、他のプレイヤーとの順位が決まります。
計算結果の解釈
この例では、グロススコアが95だったプレイヤーAが、隠しホールのスコアによるハンディキャップのおかげでネットスコア68.6を達成しました。このように、ダブルペリア方式では、プレイヤーが一部のホールで大叩きをしても、隠しホールに当たればスコアの調整が行われ、優勝や上位入賞の可能性が高まります。
注意点
ただし、計算には上限値(例:ハンディキャップ36)が設定されることが多いため、極端に悪いスコアが有利に働きすぎることを防いでいます。また、隠しホールのスコアが予想できないため、どのホールも集中してプレーすることが重要です。
この仕組みを理解しておけば、ダブルペリア方式のコンペをより楽しむことができるでしょう。
計算表を使ったスコアの算出
ダブルペリア方式でスコアを算出する際には、計算表を活用することで手計算の手間を省き、正確な結果を得ることができます。計算表は特に初心者や計算に不慣れな方にとって便利なツールです。
項目 | 説明 | 例 |
---|---|---|
隠しホールのスコア合計 | アウトコース6ホール、インコース6ホールの隠しホールスコアを合計します。 | 70 |
1.5を掛ける | 隠しホールのスコア合計を18ホールに換算するため1.5を掛けます。 | 70 × 1.5 = 105 |
パー72を引く | コースの規定パー(通常72)を引きます。 | 105 ・72 = 33 |
0.8を掛ける | ハンディキャップ調整のため、33に0.8を掛けます。 | 33 × 0.8 = 26.4 |
ハンディキャップ | 最終的なハンディキャップが算出されます。 | 26.4 |
ネットスコア | グロススコア(実際のスコア)からハンディキャップを引きます。 | 95(グロススコア) ・26.4 = 68.6 |
- 隠しホールのスコア合計: 指定された12ホールのスコアを足します。
- 1.5を掛ける: スコアを18ホール分に換算します。
- パー72を引く: ゴルフコースの基準パーを引きます。
- 0.8を掛ける: 計算を調整するために使用される固定係数です。
- ハンディキャップ: 算出された値を用いて、各プレイヤーのスコアを調整します。
- ネットスコア: グロススコア(元のスコア)からハンディキャップを引いたスコアです。
ダブルペリアに役立つ計算サイト
ダブルペリア方式の計算をスムーズに行うためには、計算サイトの活用が非常に効果的です。インターネット上には、ダブルペリア方式専用の計算ツールを提供しているサイトが多くあります。これらのサイトを利用することで、面倒な計算を手軽に済ませることができます。
計算サイトは、次のようなシーンで特に役立ちます:
- 大規模なゴルフコンペで多くのプレイヤーのスコアを一括計算する場合
- 初めてダブルペリア方式に挑戦する初心者がシミュレーションを行う場合
- ハンディキャップの調整やシナリオを複数検討したい場合
これらのサイトを活用することで、計算作業を効率化でき、時間や手間を大幅に削減できます。
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計算アプリを使って簡単にスコアを算出
スマートフォンアプリを活用すれば、ダブルペリア方式の計算がさらに手軽になります。現在では、ゴルフのスコア管理を行うアプリの多くに、ダブルペリア方式の計算機能が搭載されています。
計算アプリを使うメリットは、いつでもどこでも手軽に計算ができる点です。紙の計算表やPCを使わずに、スマートフォンだけで計算が完結するため、ゴルフ場での使用にも適しています。
また、アプリにはスコアの保存機能があるため、過去の成績を振り返ることも可能です。これにより、スコア改善のための分析にも役立ちます。
計算アプリを活用することで、初心者でも簡単にダブルペリア方式の計算をマスターでき、よりスムーズにゴルフコンペを楽しむことができるでしょう。
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ゴルフのダブルペリア方式とは運なのか?戦略的に攻略
・実力と運を活かし優勝するためのコツ
ダブルペリア方式で優勝するための知識

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ダブルペリア方式は、ゴルフコンペのルールの一つで、実力だけでなく運の要素も反映されるため、多くのプレイヤーにとって魅力的な方式です。このルールの特性を理解し、戦略を立てることで、優勝を狙う確率を高めることができます。ここでは、優勝に向けた知識とポイントを解説します。
コンペでダブルペリア方式を採用する理由とは?
ゴルフコンペでダブルペリア方式を採用する理由は、主に「公平性」と「盛り上がり」の二つにあります。
公平性を重視したルール
ゴルフは実力差が大きく出るスポーツです。初心者と上級者がそのままスコアで競えば、上級者が圧倒的に有利になります。ダブルペリア方式では、隠しホールのスコアを元にハンディキャップが算出されるため、実力差が緩和され、全てのプレイヤーに平等な勝利のチャンスが生まれます。この仕組みは、ゴルフを始めたばかりの人や経験が浅いプレイヤーでもコンペを楽しむモチベーションとなります。
コンペを盛り上げる効果
隠しホールがラウンド終了後に初めて発表されるため、結果が最後まで分からないという点も、この方式の魅力です。誰が優勝するか予想できない状況が、コンペ全体の盛り上がりを生みます。プレイヤー全員が緊張感を持ちながらゲームを楽しめるのは、ダブルペリア方式ならではの特徴です。
また、幹事側にとっても計算がシンプルで、専用のアプリやツールを使えば容易に結果を集計できるため、運営の手間が軽減されるという利点もあります。
ダブルペリアを使うメリットとは?
ダブルペリア方式には、初心者から上級者までが楽しめる多くのメリットがあります。この方式を採用する理由を、プレイヤーと主催者の視点から見てみましょう。
初心者にもチャンスがある
ゴルフは上達すればするほど安定したスコアを出せるようになりますが、初心者にとっては波が大きく、スコアが不安定になりがちです。しかし、ダブルペリア方式では隠しホールのスコアがハンディキャップ計算に反映されるため、多少のミスが優勝に直結することはありません。このルールは初心者にもチャンスを与える公平な仕組みと言えます。
盛り上がりを演出できる
ゲームが終わるまで結果がわからないという緊張感は、ダブルペリア方式の大きな魅力です。参加者全員が「もしかしたら優勝できるかも」という期待感を持ち続けられるため、表彰式までの楽しみが倍増します。
幹事の負担を軽減
ダブルペリア方式は、専用の計算サイトやアプリを使えばハンディキャップの算出が非常に簡単です。そのため、幹事やゴルフ場のスタッフの負担が軽減され、コンペ運営がスムーズになります。計算ミスを防げる点も大きな利点です。
隠しホールはどのように選ばれるのか?
ダブルペリア方式の隠しホールは、ルールの中心的な部分を担う重要な要素です。これがどのように選ばれるのかを理解することは、コンペ参加者にとっても役立つ知識となります。
基本的な選定方法
隠しホールは、アウトコースとインコースからそれぞれ6ホールずつ、合計12ホールがランダムに選ばれます。一般的には、以下のようなバランスで選定されます:
- パー3:アウトとインでそれぞれ1ホールずつ(計2ホール)
- パー5:アウトとインでそれぞれ1ホールずつ(計2ホール)
- パー4:アウトとインでそれぞれ4ホールずつ(計8ホール)
この選定基準により、隠しホールのパー合計は48となり、全体的なバランスが保たれます。
選定方法のランダム性
隠しホールは主催者やゴルフ場のスタッフがランダムに決定します。この情報は参加者には公開されないため、プレイヤーはどのホールが隠しホールかを知らない状態でプレーします。この仕組みにより、全てのホールで集中力を保つことが求められるため、ゲームに緊張感が生まれます。
隠しホールの戦略的影響
プレイヤーが優勝を狙うには、隠しホールの選定方法をある程度意識することが重要です。たとえば、パー4のミドルホールが多く隠しホールに含まれるため、これらのホールでのスコアをどう戦略的にまとめるかが鍵となります。一方、ショートホールやロングホールでは確実なプレーが求められます。
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ゴルフコンペでのダブルペリア方式とは何か?を総括
記事のポイントをまとめます。
✅ゴルフ ダブルペリア とは略式ハンディキャップ方式の一つ
✅隠しホール12個を使い実力と運を融合させたルール
✅初心者から上級者まで平等に楽しめる仕組み
✅隠しホールの選定はアウト・インコースから各6ホール
✅スコア計算式は「(隠しホール合計×1.5-72)×0.8」
✅新ぺリア方式より公平性が高いと評価される
✅上限36ルールはハンディキャップの過剰適用を防ぐ
✅上限なしルールは初心者の成績向上に寄与する場合がある
✅計算例を通じて手順を具体的に理解できる
✅計算サイトやアプリで手軽にハンディキャップを算出可能
✅隠しホールは事前に公表されないことで緊張感を生む
✅ミドルホールは大胆な攻めが優勝へのポイントとなる
✅ショート・ロングホールでは確実性が求められる
✅コンペで盛り上がりを演出する要素として人気が高い
✅実力を磨きつつ運を味方につける戦略が成功の鍵
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